満ち引き
藤鈴呼

凪いで
落ちて
止まって
揺れて

何度も繰り返す 小波が
隠れる位置で
音だけを 感じながら
妄想を 始める

今 縞が笑った
小粒の砂が お喋りをした
噂の岩が 無口で抵抗してる

繰り返す
満ち引きを
眺められぬ
位置で 良かった

眺めても
眺めても

止まらない
終わらない

いつまでも
目が晴れるまで
見つめてしまいそうだったから

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自由詩 満ち引き Copyright 藤鈴呼 2012-10-27 20:15:28
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