星を食べる
ズー



十一月のなかは
雪のよに降り積もる人だった
手を繋いで、繋いで、
それでもさしだした
朝や、夜を
ずっと奥へ
奥へとならべていく
ちぎれはじめた日陰を
乾いた猫のにおいと
そうして沈みこんだ雪を
蹴り飛ばしたら
飛び散ったら
手を繋ぐよに
降り積もる人のために


自由詩 星を食べる Copyright ズー 2012-10-25 19:27:13
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