10月のクリスマス
朧月

クリスマスソングとすれちがう
あわててふりかえる

もうきてしまったのかしらんと
気の早い店主がかざった
クリスマスグッズがそこにいた
注目されないとしょげていた

そこにはふれずに
秋色の小物をてにとる
心の中では冬景色を想いながら

こんな風に
先へ 先へとおくられる
私の今を
確かめるようにそっと
ポケットに入れた手を握る


自由詩 10月のクリスマス Copyright 朧月 2012-10-17 22:08:15
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