木 樹 木
木の若芽

「木 樹 木」
               木の若芽


木という美しい存在から発せられる
さらに妙なる空気は
宇宙の真空に似て
静かなのに歌に満ち
陰なのに光にあふれ
少し怖いけれど夢心地


     木は翼をはやし
     天使になる
     空を飛ぶための翼ではなく
     いのちをやすらわせる風をつくるための翼を


鳥と木がひとつになるのも
不思議ではなく
自然なこと
こうして宇宙をゆったりと飛ぶ
白くじゃくが生まれる


          霧につつまれた木が人にくれるもの
          これがいのちの始まりにある愛の原型


自由詩 木 樹 木 Copyright 木の若芽 2012-10-10 14:40:14
notebook Home 戻る