るーぷするるーる
狩心
ガビョウ、に刺された指先から
鉄の、意志の、味がする
魂の番人からは逃げられない
こんなちっぽけな日向の、ベランダでさえ
パンツ一丁で感じるこの
現実と思っている中での
非現実的な感覚を身体の
内部に/ビンッビンッて音速の
時代に/赤いペンを握り牛歩する
用意しているよ/風のサイン
青空のサイン/背筋を伸ばして
太陽に焼けて
俺
白い皮膚が黒くなっていく
毛穴から煙が舞い出でて
包み込まれ/磔にされ
太陽が熱いよ/声が身体から離れる
残るのは生体の無い「音岳」> 険しい山の、
音速の時代に青いペンを握り、
繰り返される放射に背を向けて、
我が半身は影にて超絶に悶える、
ガビョウ
一枚の絵は四点のガビョウによって止められ
そのシテンは、それぞれが考える、過去、未来、妨害するもの
既にここにあるもの、に宿される/目玉!
死して尚、光る惑星があるとしたら、
あなたの月の手の届かない
遠くの海の真実や
肋骨が折れて
内臓とこんにちはする瓶の
コルクをゆっくりと鋭い
ドリルで抉じ開ける
その
傷付けられていく大地
削られたカス
気付きの唾液が飛び散り、
溢れ出す駅体の内部に秘められたキタイ血
何百倍にも膨れ上がって
硝子窓にウツる都会のビルはすべて真っ黒
ユラユラと燃えて
カスと事故が
つながる
背骨のダンス
飛び抜けて
とても清純で健やかに静かな
情念が熱い!
太陽に顔面を向ける -
開く胸と腕、手の平に
迷う意味の籠もる「文字」は無い
ベランダから地面へ飛び降りる心
しかし身体は部屋にキタイ血を送る換気扇に
つ な げ ら れ た ・
絶縁体の、ゴムのコー・ドから
離れる事ができない
頭部はもはや無く・
切られた首の
断面に埋まる気管に
左手の煙草を直接押し当てて消炎・
コー・ドから流れてくる楽しく
賑やかな曲調に終止符を渡す
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指先で触れる
伝説/・
右目を閉じると朝日 両目を開けると真っ暗
朝日と夕日が重なる
左目を閉じると夕日 両目を潰すとまばゆい光の中に
とんでいく
これ
一つのガビョウ
私は誇大妄想を必要としない
そして真実という親から解放される
子供達は
高いマンションのベランダから降りる
自然の光の
蜘蛛の糸を伝って