宇宙人のしわぶき(二)
信天翁

入道雲をたたえ
   湿舌を呼びこみ
      晩夏を告げている
つくつくぼうしのひと鳴きを聞く
木陰を濃くした公園の広場

その許で
こどもたちは流れる時に邪念がない
      素朴な立居振舞で・・・

あゝ もはや老耄のおらには
        叶わなくなった
リグレットに染まったパビリオンの償却も
カルマに支配されたオブジェの完成も 

  


自由詩 宇宙人のしわぶき(二) Copyright 信天翁 2012-09-30 20:30:12
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