晩夏
アラガイs


ヒロシマにはたくさんの暑いがあって
たくさんの雲がながれて
たくさんの橋がある 。

たくさんの足音がビルに響き
人々はべつに重苦しくもない電車を今日も走らせる 。

雑草は枯れ、帰りぎわに鳩が餌をつつく
風のない日に木陰は路面に揺れて
まだ彩りのある汗が渇きを遅らせるそれは
、それでいいんだと、
うしろから射す陽を帯びて
、僕は次の駅に向かう 。











自由詩 晩夏 Copyright アラガイs 2012-09-15 15:59:18
notebook Home 戻る