カモミールティーの底
朝焼彩茜色

カモミールティーを水の様に飲む

ラベンダーを鼻の奥に記憶させるくらい嗅ぐ

 どこかの民族系の音楽をイヤホンに差し込む

安らぎを懸命に起こす

呼び起こす 安らぎを

 それでも慰めは 時間任せのみに流れる

カモミールティーの味が年齢に馴染む

薄紫色の意味の風呂敷を心にくるむ

 どこかの太陽系の星屑一つ わたし

安らぎを懸命に起こす 生まれを呼ぶ

生まれたいと懸命に呼ぶ 一皮剥けるようにと


自由詩 カモミールティーの底 Copyright 朝焼彩茜色 2012-09-06 18:13:44
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