ジョーカー
藤鈴呼

ねえ 何か 見える
断定系に見えるのは
クエスチョンマークが
足りない性

そんな所為にして
何でもないと笑うことにも
慣れた頃

塔が 引っくり返った
そして
悪魔が 笑った

君が 笑っても 泣いても
僕のそばには いないから
抱きしめて あげることが
出来ないのだけれど

そう・・・ きっと
そばに いたとしても
僕は きっと。

今度は 読点が 付いた
当店では 読点のみ
取り扱って おります

だけん
取り扱い 注意ですよ、 なんて

舌を チロッと 出して
はにかんで見せる

そんな 乙女チックな仕草も
すっかり 忘れた

空を 見上げれば
乾いた喉を 潤せそうだと
信じたんだ

信じたかったから
唇を ヘの字に歪める代わりに
雪を 降らせたんだろう?
冬の 神様??

今度は しこたま
お見舞い しといたからね

この はてなマークを
どうか
びっくりマークでなんて
囲わないで 欲しいと 願う

かこわないで ほしいと ねがう

ペラリ めくった ジョーカーが
本気で わらった

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自由詩 ジョーカー Copyright 藤鈴呼 2012-08-24 00:37:16
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