表面張力
藤鈴呼

大吉さん 二年続けて やって来た

北向けば 洗濯途中の 枕有り

相談を ヘラで返して 見上げた空の 夕暮れは
藍色の帯 海は亡きかな

ピリ辛の ゆず胡椒を ふりかけて 炒めました
醤油より 塩辛い気がしたのは 何故でしょう

含め笑いと お福笑いを 掛け合わせ
双六の賽子で 明日を願った

たった一日で もの凄く 積もった雪が
電線の上で 表面張力のように 留まっている
それも 妖艶

何故かなあ 電磁波は 見えないモノだけど
赤い糸 それよりは 信じられる 気がしていたの

微弱電波が捉えたメッセージ
捕えられた 哀しみ光る 言葉たち

胸が トクン トクン 疼く夜には
蹲って 眠ってしまおう

きっと それで 楽になれる
きっと それで 忘れられる

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自由詩 表面張力 Copyright 藤鈴呼 2012-08-22 19:29:48
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