由比良 倖

溶けかけた
まっ白なティーカップのうえ

紙の皿に乗った
ぼくの

回転する
小さな骨

銀の照明燈からは
ミルクが垂れて

何やらふわふわしたものが
ぼくの

心臓の殻をけずった

それでぼくたちは
向日葵の茎を駆使して

口を開けた青空に
青いどくグモを散らせた


自由詩Copyright 由比良 倖 2012-08-10 00:08:21
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