石の夜
草野春心
その石には
一房の夜が埋め込まれていて
羽をひろげた名もない鳥が
宙返りをして遊んでいる
ならば
僕は
手のひら一杯の嘘をあげる
その重みで
君の翼を
新しい石へと変える
自由詩
石の夜
Copyright
草野春心
2012-08-02 21:17:22
縦