熱風セレナーデ
吉岡ペペロ

熱風が頬を刺す

まだ汗は出ない

背骨が前傾する

まだ息は普通だ

悲しいことを探している

楽しい約束を探している

実現することを

月の満ち欠けを

朝日が昇るのを

歩けば進むのだ


白い夏に秋を見つめていた

スーツに溜まった熱を

引きずりながら歩いていた

嗚呼爽やかな秋の光だ

白い夏に秋を見つめていた


熱風が頬を刺す

まだ汗は出ない

背骨が前傾する

まだ息は普通だ

悲しいことを探している

楽しい約束を探している

実現することを

月の満ち欠けを

朝日が昇るのを

歩けば進むのだ






自由詩 熱風セレナーデ Copyright 吉岡ペペロ 2012-08-01 20:23:30
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