ある程度必死に生きているので
中山 マキ











私は今日も人を羨んでいます。
そして同じように
人に苛立ちを感じています。
それは昨日も同じでした。
だからきっと明日も同じになるのでしょう。

そんな負のループの中で
私はオルゴールの人形のように
葛西臨海公園の観覧車のように
その場にしっかり佇んで
くるくる器用に心を動かすのです。

私は昨日忘れていた言葉を
今日思い出します。
思い出してしまえば
それほど大仰なものでもなかったことに
1人拍子抜けし、サンクスで買った100円の
チョコレートケーキバーを食べ始めます。

私は大した問題でもない現状と
大いに問題定義すべき先々とに混在する
果てもなく多岐に渡る選択肢の振り分けに
時々懺悔しながら、時々呆けながら

結局何が言いたかったのか分からないまま眠り
結局何も言えないまま朝を迎え
結局何も知らないふりをして
好きでもない人々に笑顔を振りまいて
肝心な人に八つ当たりをしてしまうのです。

そんな毎日で生きていて
気付けば33歳で
今はもう7月後半で
ありふれた日常の中は
いいものもわるいものも
適度に持ち合わせていて
私を戸惑わせます。

ある程度必死に今日を生きているので
時々善意を見せていますが
ほぼ悪意であることを
今ここでお詫びします。








自由詩 ある程度必死に生きているので Copyright 中山 マキ 2012-07-26 17:41:59
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