思い出の味
藤鈴呼

ぼお と した 夜に
ぽお と 浮かぶ 文字は

砂 雪 空気 空
永久に 流した 思い出の味

微かに 戸惑うは
雲の 向こうに 首が 見えるから

角を 突き出して くれたなら
尻尾まで 見せて くれたなら

全体像が 掴みやすかったのに
想像するだけで 切ない

昨日は 楽しかったのに
曇り空と 一緒に 溶けて しまった

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自由詩 思い出の味 Copyright 藤鈴呼 2012-07-24 09:12:32
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