「グレン・グールド27歳の記憶」
阿ト理恵

美しい青年と見に行く約束をしていた。

「グレン・グールド27歳の記憶」というフィルム。

……スタインウェイ……1945年製CD318


……特製の椅子……

……チッカリング……

……歌……唸るように歌わないように気を配ると思い通りの演奏ができない


……姿勢……椅子に低く座り、鍵盤の上にかがみ、背を丸め、前髪が鍵盤に触れるかという程 。ときには目を閉じてそりかえることもあった

……帽子……
ウールのハンチング、毛皮の帽子。

……犬のバンクォー……
ニコライ三世という犬、モーツァルトという小鳥、ベートーベンという金魚

……裸足……
靴を履いている姿をみたことがない

……服……だぶだぶ

……空いた片手……ピアノを弾きながらきまって空いた片手で指揮をした


言うまでもなく彼はずっとひとりぼっちでした。でも、それはみずから選んだ孤独だったのです(ジェシー・グレイグ従姉妹)


わたしは、美しい人を忘れて、グールドの傍らの犬になりたいと思った

http://m.youtube.com/watch?desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DRUyhxu4XGSM&v=RUyhxu4XGSM&gl=JP

http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&v=WsiFWXU3nSc

資料参照
劇場用パンフレット/紀伊國屋書店




散文(批評随筆小説等) 「グレン・グールド27歳の記憶」 Copyright 阿ト理恵 2012-07-19 01:04:49
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