RED BREEZE
マーブル


赤い風が黙ってうなずく ここだよって
ながい眠りから覚めたんだろう くすぐったい寝顔からさ
焦げたパンは云うんだ あの空に喰いついてごらんよって
ターコイズ零れ落ちるね

赤い風が私の気管に滑り込む それって虹の滑り台みたいじゃんか
荒地にぽつんと佇んでるさ 錆びたカケラ 握りしめては 粉々
それを水に溶かして溶かしてやって 飲干そうって
いつまでもぶらつきたい気持ち
わかる気がするんだ

赤い風の硝子の泣き声 うずいていた
あの子はそんなに黒くもないんだ 知ってるよそれくらい
焦げたパンは泳いでいた あてもない空を
もうすぐロマンチストの屑になろう

彗星が眼の前 堕ちてきて
ぐるぐるかき混ぜる
魔法の言葉は
しらないけれど
いつか憶えられるだろう


RED BREEZE だきかかえて きえてしまわぬように やきつけるよ








自由詩 RED BREEZE Copyright マーブル 2012-07-18 17:18:30
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