ミソラ
1486 106

獅子に道聞き右には狼
一気に散り散り危機一髪存外に
堂々と理想を挑もうと恐れ多き
技師に師事し律儀に今豪快に
凛々しい理知に帰し響きに嬉々せよ

とにかく歌って来いや

見えるミソラの下昇る月
欠けたるごとし生命の朔
運命は遥か遠き昔
生まれた朝に刻んだ証


1.4141356…10968
2.2360679…86

ことはてあそひ まふからねむれと
きすもくちをし なにゆへさせぬ
やるよいたみわけ のほりつめろ
うえおん!

お後がよろしいようで

聳えるミソラの下積もる雪
踏み出すたびに足跡残し
眺めはわずか夜の闇に
浮かび上がるは凍えた吐息

夏の夜風が火照りを冷まし
秋の夕間に心は戸惑い
長い冬を越えて春の野辺には
花が咲き誇る


震えるミソラの下向かう先
吹きすさぶ風に乱れ舞う髪
願った夢は夢のままに
僕の行方は神のみぞ知る

揺るがぬミソラの下巡る旅
月明かり背に舞う花吹雪
閉ざされし浮世に羽ばたいた
僕の行方は気の向くままに

明日の光を己が拳に


自由詩 ミソラ Copyright 1486 106 2012-07-12 19:27:32
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