タンデム
1486 106

相棒のバイクに二人乗りで
行ったことない場所に行かないかい?
出来るだけ簡単な荷物で
コートとカメラだけ持って

いつかは君をこうして連れ出して
伝えなきゃいけないと思ってた

はたから見れば友達か
それ以上の何かだといいね
茶化すような奴ら追い抜かして
自慢の彼女だと言いたい

あの時頷いてくれたから
僕は生涯君を守り抜くと誓った

教会の鐘が鳴る
振り返れば君の横顔には温かい笑みが浮かんでた
ここからは二人きり
見事なゴールイン
見上げた夜空には満点の星が浮かんでた



急なカーブ曲がる時はちゃんと声をかけてスピード落とすからさ
「心配すんなよ」
この先どんな険しい坂道や凸凹な道路があったって転ばないから
「着いて来い」

朝焼けの国道の清々しい空気を吸い込んだら再びまた走り出そう
時速60kmで駆け抜けた二人の物語はこれからもずっと続いていく


自由詩 タンデム Copyright 1486 106 2012-07-11 23:05:16
notebook Home 戻る  過去 未来