シをすくう、46億の俺の沼
青木怜二

シにあふる夜空、46億のすくえぬ遺書の光芒、しらぬまに/俺は鏡に浸かり、頭上にも、腰から下にも限りなく、シが/(白紙にシせる、沼のような)、シが、光り、!/風を呼び、野に茂る、ならい覚えたうつくしい青草どもを紡ごうと、足りぬ(!)から、、、カラ、、、カミ、/髪を、チギり、/神よ、見よ、髪を、俺の、命脈の黒い筆跡を、/チギる、つむぎ、足すカラ、弔いを編む、ためにのみ、俺が/(白沼の、幾条もの、黒イ)シを、、、シのための、(イ)シを、、、!/(興亡に蒼白、)やさし、いしが、光る、/カバネを抱いて、燃えるシが、果てず!/頭上の彼方、半身の底に、掬いきれぬほどの、残(ザン、)像(ゾウ、)、、/網膜を焼き、チギる!/ふるう、命脈の尽きるまで、すくう/鏡の奥、46億のカミとなる、俺の沼が、


自由詩 シをすくう、46億の俺の沼 Copyright 青木怜二 2012-07-11 00:07:47
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