人生はセンスとリズム感が必要だと思うの
初代ドリンク嬢

死に行く体を抱えたまま

どこまで歩き続けるのだろう



青い乳房を抱えたころの私は

遠い昔

何を考えていたのか



励ましの言葉を発したいと思うのだけれど

私がそれを必要とはしていない



太った白黒の猫は捨てられた

お前は捨てられたのだよ

誰かの家の前で

甘えた声を出してみても

もう二度と家の中には入れない





月を見上げる自由

昼寝をする自由





スペシャルな子どもたちは

いつまで

スペシャルなままでいられるのか



心を壊さなければならない

私はこの心を壊さなければならないから



金環日蝕の日

重い体を抱えて私は歩いていく

私の心は

壊れる前に

空っぽになってしまったのか



欲望にはきりがない

「もっともっと世の中のすべてを私に頂戴。

最近、毎日おなかの調子が悪いから」



朽ち果てていくのに



太陽は多分

そこにある



口角を上に上げれば

笑ってるように見えるはずだから



自由詩 人生はセンスとリズム感が必要だと思うの Copyright 初代ドリンク嬢 2012-07-10 17:04:02
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