ポイントいりません(ミッフィー)
モリマサ公

アルバイト先のピンサロでひろった
ミッフィーちゃんのストラップ大事そうに
ケータイにつけてる女の子が
ともだちのともだちにもらったハッシシでふっらふらになって

うすぐろいどろどろしたみずたまりに沈み込む

ユウグレにぐれてだらしなぁく迷走するおれたちジャパニーズを
のせた国産車の白
ココナツパウダー
「重力にさからうの巻き」
上空から精液が落ち続ける

ぽた、、、

ぽた、、、

それぞれのちんこたちのたそがれ

ぽた、、、

ぽた、、、


灰色のアスファルト
耳の中のアルビノの金魚

ぴち

ぴち

おとをたててる

リズム
くしゃくしゃってからまった
ゆびがとれそうです
しみだらけたつまらない高架下

「いい匂いー」

ぼうぼうの草がゆれてる
タグられたアルファベットのスペル
きみたちのなまえがはじける

交差点の度にシグナル
赤に変わりアクセルゆるめまくる
どのブレーキパッドもへる
すこしずつすりへる
すり
へる

へる

ゆり

かごをおして

かん

かん
晴れて

乾いたわだちの跡をたどり
まるで地獄からきた
すべてのひびわれたくちびるの
母親たちの肋骨を圧迫し
酸素を

もっと

もっと

はぁ

はぁ

もつと

もつと折れてしまう腕や足の子供をくるむ毛布がなくても
ユニクロの服をリサイクルすればきもちいい
父親かもしれないホームレスに
炊き出しのスープをさしだせばきもちいい
きもち
いい
光速で遠ざかる
この沈黙した画面みつめてるおにいちゃん(だれでもいい)の後ろ姿
光速で遠ざかる
たった今
光速で遠ざかる
スパムメール受けとって
それ削除する妹(だれでもいい)のてのひら
(ここはうまくなおせたらなおす)

これからどこまでのびてゆくんだろう
誰とつながろうとしてるんだろう
皮膚がはがれながらはりついてく
ビルの隙間に窓ガラスに
はり
ついてく

ぺと

ぺと


ぺと

ローション
シャンプー
美女木ジャンクション

しんじゃう

しんじゃう

どの光も噛み砕くたびに
痛みがあるということ


歯が
ぐらぐらします


空は呼吸して

ない



いう
こと





「ほら、ミッフィーのストラップ」



(なにをつたえようとしてるのかが明確でないベクトルをはっきりさせたい)




 


自由詩 ポイントいりません(ミッフィー) Copyright モリマサ公 2012-07-05 11:45:31
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