乱太郎


小川のような楽譜を背泳ぎして
フルートを手にする君
瞳を閉じた音色は
君の夢をまさぐって青い湖に案内する
歌詞はそこで一隻のボート
僕は向かう方向に背を向けて
ひたすら歌いながら漕ぐ
君の澄んだ空
君の逞しき山々
君のいたずらな風に包まれながら

瞳をもう一度開いてごらん
見えるだろうか
永遠の谷間で木霊する脈拍
そして僕らの唇の歌


自由詩Copyright 乱太郎 2012-07-02 18:00:06
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