失敗した休日を過ごした人へ
番田 


社会人にとっての有効な休日の過ごし方というのはあるものなのだろうか。私などは、普段からパソコンにしがみついている毎日を過ごしているので、パソコンの画面からは即刻離れたくなる。しかし、正社員ともなると、日曜も祭日も無いほど働いているわけで、こういったことを論じるような必要性も本来は無くなってくるわけだ。これは最近増えつつあるアルバイターや、派遣社員の方にとっての参考になればと思い、書き起こしている文章なのである。そういった人々はボーナスもないので、もらっても年収300万円台がやっとのところである。一人暮らしともなると、年金をさっぴくと使える金は月に1〜2万がやっとというところか。残業代が出たとしてもその2倍程度の額である。

労働者というのは、基本的に感情的な脳みそを使用していない。理性でもって動き回っている人間がその大半である。そういった毎日の中でリラックスした時間を過ごすとなると、何か自然に親しんだり、街を散歩したりといった方法がすぐに思い浮かぶものである。この間隣町の喫茶店に出かけると、自転車を運転している人たちを多く見かけた。昔はゴルフに出かける人も多かったことだろう。しかし、そういった行動にも運転資金が多く必要になってくるということが、誰でもすぐに理解できる。

自転車の整備費用やゴルフクラブなど、払っても払いきれないような金が、知らない間に支出される。だからといってランニングに精を出すのもつまらないし、散歩するのも近所の風景ばかりでは気分転換にはならない。私は江戸川を水上スキーしている人を見かけたことがあるが、あれも巨額の資金が必要である。また、昨今のセシウムの問題を考えると、非常に手を出しづらいスポーツでもある。

逆に理性を極限まで思いめぐらすというのはどうだろう。将棋や囲碁に、プログラミングを趣味とする人は少なからずいるのかもしれない。クラシック音楽の演奏というのも、その部類にはいるかもしれない。しかし、眠気が迫ってきたので、この続きはまた今度書こうと思う。


自由詩 失敗した休日を過ごした人へ Copyright 番田  2012-07-02 02:08:56
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