光のサウンド(九)
信天翁

梅雨の隙間がもたらす
  フォークダンスのひとときを
ウラノスに捧げようとしているのか
     足太鴉がわめきあっている

まさか 住宅街での縄張り争いでもあるまいに
それとも 恋の鞘当てなのだろうか

わたしは丘のひだで
    砂のように乾き
     礫のようにかげっているけど

(暗黒の三次元から攻め込むカルマ)
(透徹の四次元から忍び込むリグレット)


自由詩 光のサウンド(九) Copyright 信天翁 2012-06-29 10:17:39
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