森林浴
Neutral

仕事の合間を縫って山や自然を巡り歩く。私は、山歩き。


「たかが」が「されど」たる所以。
どんな自然でも、些細な事でも見逃すのはもったいない、そんな気持ちになる。

鼓膜の内側で美しいBGM全開。

山道。
電柱や標識、山小屋、アスファルトの道。
誰も迷わぬように人の手で立てられたもの。
そんな物のない方が、自然が自然らしく見えると思いきや、
どんな工作でも違和感なしに取り込んでいる。
自然の雄大さよ。

緑と黄色(木色)の迷路。
どこにつながっているのか、獣道の数々。
どこまでつづいているのか、見渡す限りの木々。
きっと好奇心旺盛な人達の心が
山に囲まれたこの街の中でつながっているんだ。

山の頂。
見下ろせば草木、麓の街、大木の頭。
見上げれば、無限にある青空。
ここからは全てが見える。
そんな気がした。

夕暮れ。
休日の終わりは、ゆっくりとしかし確かに歩み寄る。
自然めぐりの休日、
また当分見納めか…


自由詩 森林浴 Copyright Neutral 2012-06-28 11:33:49
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