記すべき日
もっぷ

小鳥が自由になった
梅雨空にぽっかり穴が開いて
誰からのギフト?
知らない

知らなくってもいい
青が微笑む
聴きたかった歌が
謳歌する、ここ

を懐かしい、と決めつける
それはいけないことじゃない
わたしも素直にほどける


解放の色さやかに
ささやかに

市井への恩寵
わたしも躊躇わずに受け取る
みあげる、ということを

自分に許す
ことがこんなに素敵だったなんて

気がつくとポストが満席で
わたしを迎えてくれた
抱きかかえて
部屋に戻り
丹念に

追う
なぞる
信じる

繋がる

小鳥が自由になった日
それはわたしも許された
青くってまばゆい日


自由詩 記すべき日 Copyright もっぷ 2012-06-14 21:36:48
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