貪狼の日
高原漣
雲間に死者がわらう
新月 それは
冥界のヴェール
鈴を鳴らして歩け、魂惜しくば
合唱団に見つからないように
どこかでサイレンが鳴る
返報がある
耳鳴りのように張り付いたそれは
兆しだ
門戸は閉ざされ 草木が騒ぐ
来る。あれらが、
自由詩
貪狼の日
Copyright
高原漣
2012-05-30 00:09:39