眩暈と純情
青井とり


我慢して頂戴
未だ早いってものよ
焦らしているつもりは
無いのだけれど
素知らぬ振りをしている
余裕ぶった女が私
一つの傘の下
肩だけが触れている
本当は鼓動に
眩暈を覚えている
いるのだけれど

我慢して頂戴
素知らぬ振りをしている
余裕の無い女は私

胸に秘めたコケティッシュ雨に濡れるコケティッシュ
くらくらするわ


自由詩 眩暈と純情 Copyright 青井とり 2012-05-27 12:11:00
notebook Home 戻る  過去 未来