#空想の街 ある爺さんの話
北大路京介


風呂屋の開店時間まで、風呂屋前の縁台で2人の爺さんが将棋を指す。
ひとりは白髪、ひとりはハゲ頭。
ときどき子供が「将棋教えて!」とやってくる。
爺さんたちは子供のレベルに合わせた詰将棋の問題を出してやる。
一手詰め、三手詰め、五手詰め。
ゆったりとした時間が流れる。



ハゲ頭の爺さんは娘に怒られた。
初孫の哺乳瓶に蜂蜜を入れたのだった。
「栄養とらせてやろうと思って...」。
爺さんは良かれと思ってしたこと。
美味しいルグッグミツバチの蜂蜜を孫にも食べさせてやろうと思った。
乳幼児の食事には気を使ってあげてください。





自由詩 #空想の街 ある爺さんの話 Copyright 北大路京介 2012-04-28 19:17:18
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