ルーツの国に
吉岡ペペロ

あした朝早く成田で待ち合わせをしているから

きょうは東京駅ちかくのホテルに宿泊する

まえの座席ではフジコ・ヘミングが大人しくしている

窓際に花束をおいて通路側に座っている

猫を食わせるためにピアノを弾いている

そう言っていただけのことはある

ちいさな命を大切にしているひとなんだろう

あすから六日間彼女のルーツの国にゆく

フジコ・ヘミングが立ち上がった

彼女の顔はDAIGOに似ている

ワゴンサービスの終了がアナウンスされた

いまこころはニュートラルで全開だ

彼女のルーツの国に

ひとが幸せを重ねてゆける方法を掴みにゆこう









自由詩 ルーツの国に Copyright 吉岡ペペロ 2012-04-22 21:44:26
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