風伯の朱色
朝焼彩茜色

風伯の寝息 漂う 夕暮れ時

初夏から紅 瞬き 繰り重なる あの色に

今は今宵は 主に朱を ためておく

 いづれ 朱く染める 染め上げ称える

 終わり良ければ 酔いしれる
         宴の初まりに


風伯の吐息 いと 心地良く着色する

肌に馴染む 口紅弾く 朱色に

今は今宵は 月の満ちを放ち
      月の陰りを削り

 いづれ 辿り着く地平線を 仰ぎたい

 終わり良ければ 憂いなし
         麗しの降る蒔き 吐息風伯


風伯の阿吽の雲まで 運んで羽ばたいて

 終わり良ければ 貴方の寝息と共に

 逝きたい

それまで 朱く染め上げたい
あたしの色を


自由詩 風伯の朱色 Copyright 朝焼彩茜色 2012-04-18 19:13:10
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