悲しい恋愛詩
花形新次

私は悲しいのです
悲しいのは私なのです
なぜなら
あなたが振り向いてくれないから

私はいつでも
あなたの背中に向かって
心の声を送り続けています

「あなたをこんなにも愛している」

けれどあなたは華やかな世界に眼を向けたまま・・・・
きっと届くことのないこの想い

私はそれでも良いのです
あなたのことを愛している自分のことが好きだから

そんな悲しい自分のことが

とても好きだから







<以上は、超ブサイクな勘違い女子高生ルイが親友の巨漢ジャンボはるみとの
交換日記のなかに記した恋愛詩(と本人が言い張るもの)を抜粋したものです
一方ルイの私生活を盗撮することで明らかになった彼女の実態を基に
私、戦場カメラマン真行寺公夫が記したのが次の文章になります> 

悲しい私はあなたのことを考えて
今夜もオナニーをします

オナニーは自由です
夢の世界では
あなたも私の奴隷です
舐めて欲しいところはどんなところでも舐めてくれます
これが本物の舌なら、なんてことは考えません
オナニーは私の快感に従順なのです

本当言うと
現実のあなたなんて必要ないんです
イメージだけで十分なんです

あなたは、たまに福山になったりします。


自由詩 悲しい恋愛詩 Copyright 花形新次 2012-04-04 12:38:11
notebook Home 戻る