日々
ねことら






わたしの 目が 
みたいもの 
しんじて あげられなかった
ここには 春ばかり 
うつりこんで
いつも そう
青くこわばって
折れそうなまま
目覚めて しまう
入り口は 先に揺れて
淡い ゆめみたいに




きみがなんども
わたしの からだから
ぬけでた
単純な 死
荘厳な 死
まぜた唾液は くちうらに
こべりつく 
きもちいい きみを
しめころしたく なる
かなしい ことは
かなしいまま ほぞんする
あいしているから
かなしいんだ
それが あいなら




マクドナルドの油のにおい
だきごこちがいい と
いってくれる それ
熱のおもみが
うみのうえに もえ
ひろがってく
かるく イクとき
たぶん ふたり
うみをみている
わすれてしまってる
だけだって いって
仮に しぬまえには




  きみの てのひらで
  てがたを つけてくる
  また帰るために
  ひとり とおくまで




テレビをつける
なんどもながれる 津波の
濁った みずのぬめり
はこばれていく
はこばれて それはどこか
もくてきを そがれた火
ここにいたい のに
はこばれる ここは
どこより とおい
しっていた




どうだろう きみの
目覚めた朝は なんかいも
仮で
はじめから ここは
うみだったのだと




朝が くるね
朝は 淡い 
だれかの
ゆめみたいに










自由詩 日々 Copyright ねことら 2012-04-01 20:12:29
notebook Home 戻る