雨雲と大地
ジュリエット



きみは雨雲
ぼくは大地
遠く離れてるから
きみがいつ降りてきてもいいように
ぼくはいつも待ってるんだ

あのね、きみ
太陽さんが
毎日きらきら輝いて
あったかい日差しを振り撒いてくれるでしょ?

でもね
きみが気まぐれだから
ぼくも
お花さんも

からから

みんな困ってるんだ
池のお魚さんも
池の水が渇れてしまいそうで

みんな苦しそうだから
きみの力が必要なんだ

わかってるくせに
きみはいじわるだから
いつもお願いしないと降りてきてくれないね

黒い雲が
青い空を覆っていく
ぱらぱらと
雨が降ってきたみたい

きみがぼくを
お花さんを
お魚さんを

潤していく

みんな
ほんとはきみのこと
大好きなんだよ

きみが真っ黒で
気まぐれで
いじわるだから
知らんぷりをするけど

ぼくは
それがきみだって知ってるから
自由気ままなきみが好き
ほんとは優しいってことも知ってるから
いじわるなきみも好き



きみは雨雲
ぼくは大地
遠く離れてるから
きみがいつ降りてきてもいいように
ぼくは今日も待ってるんだ






自由詩 雨雲と大地 Copyright ジュリエット 2012-03-18 11:34:11
notebook Home 戻る