あこがれ
beebee







*

ぼくくはいつもあこがれていた

顔を上げて目を瞑れば

見えてくるものがあった


*


夜になって布団に入ると

最後の儀式があって

天井を見上げながら想像した


*


出勤前の手順だった

こうやってぼうっと毎日

喫茶店の椅子にもたれ考えていた


*


手を握ると抑え切れないものがあって

緩めると逃げて行くものがあって

胸の動悸が抑えられなくなって


*


独り考えている

目を瞑り静かに息を吸う

その向こうに見えているものを


僕はあこがれている



 


自由詩 あこがれ Copyright beebee 2012-03-10 16:27:15
notebook Home 戻る