愛の重さは…
ジュリエット



布団からはがれない
重い身体

頭は鐘を被せられて叩かれているように
ごうんごうんと
鈍く痛みがはしる

肩は石のように凝っていて
腕は上がりそうにない

腰には縄で強く縛られているように
ぐいぐいと
激痛が駆け巡っている

足は枷をされたような
重みで自由に動かない

声を出そうと
からからに渇いた喉を震わせても
すうすうと
空気の抜ける音がするだけ

目を開きたくない
目を開けば
そこに見えるのは
闇ばかりだろう

闇の中を迷うように
夢から覚めて
目を開くと
そこはまた闇

またあの恐ろしい場所に突き落とされる

なんでこんなところにいるんだっけ
なんでこんなにぼろぼろになってしまったんだっけ

愛の重さは
傷の深さ

愛の重さは
闇の深さ

君はどうして
僕を捨てたんだろう

頭が痛くて
考えられないよ

この傷を癒せるのは
君だけなのに

この闇から救い出せるのは
君だけなのに

君を想えば
想うほど

傷は
闇は
深くなっていく…











自由詩 愛の重さは… Copyright ジュリエット 2012-03-10 11:02:17
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