通底器   
天野茂典

 
   清水が流れていた
   いや
   清水は止まっていた地面がぽっかりまあるく空いて
   深さをもっていた
   その清水を覗き込むと
   何匹かの魚影がみえた
   清水の水温は計り知れないが
   かなりつめたいことはたしかだろう
   地面にいきなり穴が開いて富士五湖の地下水が
   サイホンのようにつながってるときいたことがある
    それを確かめようとしてダイバーが死んだとも
    いわれている 透明度がたかく みつめると
   (胸がすう〜とする 女の子ふたりをつれていってみた

   3人で胸がすう〜として帰ってきた
   忍野八海 癒し系の泉があるのだ
   これからは雪の景色も見られるだろう



              2004・12.02
 


自由詩 通底器    Copyright 天野茂典 2004-12-02 07:15:16
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