ありがとう。
雪路
君という粒子から ひとつまみ
ドラム缶の焚火に 入れるよ
緑色の炎が 一瞬だけ光った
「私のことを見届けて」
その声が 乾いた空に響いた
僕は 封筒の中の君を
なみなみと 炎についでいったさ
嘘のような 緑の銀河
確かに見えたよ ありがとう
セーターの袖の 涙と鼻水が
その閃光を 覚えていてくれるだろう
自由詩
ありがとう。
Copyright
雪路
2012-03-09 18:33:44