出会い
ベンジャミン

どれだけ曲がりくねった道を
振り返っても 見通せないような

けれど
今に続いていることは確かで

そこで出会った人たちは

僕がこの道を歩いてきたから
出会えたんだね

いつの間にか怖れに負けて

僕は
目を閉じて歩いていたのかもしれない

クールに言える人もいる

「出会いは 別れを約束するのさ」

僕はただ怖くて 怖くて
目を閉じたんだ

見ない 見えない 見たくない

だけどそれは
何も生まなかったよ

傷つかない変わりに
何も手にすることもなかった

そんな生き方は
ただ消耗してゆくだけの日々で

それじゃぁ いけないんだって

僕はまぶたをこじあけて
まぶしさに驚きながら前を見た

「なんだ・・・ 未来はみえないんだ・・・」

いったい僕は
何を怖れていたのだろう

約束された未来はない

怖れは閉じた心に映るんだ

一歩

また一歩

進んだ分だけ未来が今になってゆく

過去に連なった思い出は
けして消えないものだけど

僕が進むこの道は
先へ進めとうながしている

今 このときに必要なのは

(あぁ 分かってる・・・)

「会えて良かったね」って言えること




自由詩 出会い Copyright ベンジャミン 2004-12-02 02:08:02
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