熱気球試乗会 (俳句・習作3)
壮佑


 (朝の森)


トンネルを抜けると森に熱気球


十月の地に繋がれた熱気球


熱気球巨大坊主が起き上がる


熱気球深海クラゲの傘の色


熱気球プカリと浮かぶ朝の森


 (地上から)


熱気球試乗待つ親大あくび


熱気球あっちの空に紙ヒコーキ


熱気球知らぬ親父に手を振られ


ゴンドラに乗る子供らの歓声よ


熱気球ゴンドラの美女絶叫中


風よ吹け気球傾け叫べ美女


熱気球に乗るのは嫌だ?みーちゃん…


子は嫌よ親が乗りたい熱気球


料金の元を獲るまで帰らんぞ


熱気球じわりじわりと影が這う


降ろしてもゴンドラ揺れる熱気球


 (試乗体験)


ごねる子を拝んで乗せる熱気球


繋留のロープをほどけ熱気球


熱気球ふわりみーちゃんが笑った


熱気球みな口開けて仰ぎ見る


熱気球バーナー噴射いきなりだ


熱気球ガスの火炎を内に吐く


熱気球森の地平が見えてきた


陽光を内部に透かす熱気球


青空をまあるく隠す熱気球


熱気球ゴンドラ揺らす親子かな


熱気球きのうの空に手を振って


熱気球あしたの空へ流れ着け


ゴンドラの高度はたった10m







俳句 熱気球試乗会 (俳句・習作3) Copyright 壮佑 2012-03-07 20:52:19
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