貝の夢
そらの珊瑚

私は
カラダの中に
海の記憶をとどめておくの
何度
再生しようとも
薄れはしない
漣の音

いつか
愛しいあの人が
私のことを手にとって
そっと耳にあてたなら
懐かしい愛の歌が聴こえることでしょう

ただ
その一瞬のためだけに
今日も
私は
無言で生きているのです
この広い砂漠で


自由詩 貝の夢 Copyright そらの珊瑚 2012-02-27 09:43:02
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