白の断章
高原漣
あまりにも白々しい骨。
雪よりも小汚い、
血に肉が親和するように、
骨に音楽が融和する。
「種子を植えろ、荒野へ!」
砂、砂があるゆえに白い砂漠。
(水 なくて白く、 人も なくて白い。)
おん おん
啼く岩の奏でる宇宙的な意味を持つ『
音楽
(
うた
)
』?
入り口はあるが出口のない迷路。
鍵のない心は真っしろで、聖なる十二行詩を書き込む余白がある。
そういうわけだから、水を一杯ください。
ベルの音、三十秒、
止
(
とまる
)
。
閉
(
とざす
)
。
自由詩
白の断章
Copyright
高原漣
2012-02-27 02:26:53