てまりうた
中山 マキ









自分の好きなものを求めてみようという行為は
決してあなたの全てと繋がらない
おそらくそれは不一致というもので
私はただ茫然としてしまうかもしれない
恐れを知らない子供たちの
無垢な罵倒を受け入れられない
心の狭さに比例して

生まれ変わってしまうまで
私は私の身勝手な妄想や憶測で
何人の人を傷つけるのかな
無意識に、そんな訳なく意識的に無作為に
私は何人の人を忘れてしまうの

雨が降った帰り道、
和田堀公園はしんと静まり返っていて
大きな公園にある小さな遊具が
誰も遊んでくれないとつまらなそうに揺れていた
隠れているなら出ておいでと
ありとあらゆるものを払拭する私の価値観は
目の前にある川に流そう

「帰っておいで」と口笛を吹くように
迎えに来てくれる有意義さと傲慢を
受け止める時間だけあればいいと




自由詩 てまりうた Copyright 中山 マキ 2012-02-24 14:18:01
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