高円寺ラプソディ
中山 マキ






高円寺の古着屋にある個性という押し売りを
彼女は愉快そうに手に取って
その幾何額模様の可能性を私の太ももに押し当てる

ありとあらゆる自信をくれる
それが次の日に意味を成さなくとも
ちょっとだけ元気になれる
そんなゆとり

教育が違った環境だよ
高円寺パル商店街
何もないのに人があつまる
異国情緒が漂う街

さぁ歌でも歌うように
私を叱ってもっと叱ってよ
オリンピックで買ったシャベルで
穴を掘って埋められても
何処にも後悔がないように愛しているから

高円寺の北口で
鳩と一緒に待っているよ
斜めに見えるかつやが閉まっても
いつまでも





自由詩 高円寺ラプソディ Copyright 中山 マキ 2012-02-23 14:04:54
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