誰か
唐草フウ


ちくしょう!
畜生畜生ちくしょう!

と いう波 何度来ただろう
生きていて

どうして人は
他人の不幸やかなしみへ
軽く哀れみの言葉の一つでも投げてみれば
反応次第で
次からの態度は
変わってしまう
これらはひとつのゲームなの


竹を割ってはいけない
まっすぐな道では危険
常に本音は悟られないように
うつろな目なら見開いて 笑顔で
ただの凡人な顔をして生きているだけが
ある日突然晒し吊るし上げられる
サバイバル

夜の暗い波の中に
ぷかんとういて
そのまま連れていってほしい
すべてのわがままがかなうところへ
ぷかんとういて

早鐘がダンダン鳴る胸に
安心の手をください
握っていてください
そこから消えてしまいそう















自由詩 誰か Copyright 唐草フウ 2012-02-22 07:46:06
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