かみさまステイ
nick

夜の窓辺 指をほどいて
そばで眠る金色のねずみ

時間を忘れて見つめる
星はかすれて消えてく
もう一度昨日の朝に
戻って言えたなら

今夜はお暇ですか
夕食後会えませんか
返事は後でいいです
突然ごめんなさい

言葉の頼りなさに
あなたの腕を見つめる
ずいぶん大きくなったな
たくましい顔つき

離れるのが怖くて
叶うのも怖かった
気付かれているだろう
だけどまだ越えられない

握りしめた まくらの皺も
いつか消えるふりをして残る

夜を歩く 足音がする
神様もう少しここにいて


自由詩 かみさまステイ Copyright nick 2012-02-16 03:07:21
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