ニッポンの、風景
番田 


言葉の中で退屈な思いを積み重ねている
人生の浪費されていく松屋の中で
これが俺の望んだ人生なのか
わからないけれど


どこに行っても変わらないだろう
繰り返されるのは人間との死んだような対話ばかりだ
進んで労働者となる国が他にどこにあるのか
何も俺には言うことができない


どこか一貫性を持たない景観が
路地の角を曲がる度に繰り返される
ああ 誰の望みもなく そして
老後の人生に終止符が打たれるわけだ




自由詩 ニッポンの、風景 Copyright 番田  2012-02-12 01:06:10
notebook Home 戻る