ダンスフロア河川敷
否々

雲が生き急ぐ 一向に澄み渡らない曇天の下で飲み慣れないアルコールを流す 風邪の引きはじめみたいな高揚感に苛まれはじめる 太陽がミラーボールみたいに狂いだしたのでハードボイルドさながらにシャボン玉をふかすとコンパスが踊り叫びだした
ぬるい北風に凍えながら何をおもって佇んでいるのか
焼いたマシュマロを銃口につめて引き金をひいた程度の覚悟で死生観を笑うな
逝きたければ逝けばいい
シャボン玉まだとんでゆく 川の終わりはどこだ さながら世界とでもいうのかその小さな身体で
海に還れと 土に還れと なんの糧になるでもないのに
ならばいっそ俺の部屋の真ん中でずっと踊っていればよかった ずっとつないでいてやったのに
生きたければ生けばいい
おまえはどこにもいかない何にもならない
俺の空の
上で
美味しいプラムがあるのよと 手を足を顔を体を真っ赤に染めて
シャボン玉を
警笛がなる
ライヴがはじまる
終わることないブレイクビーツが


自由詩 ダンスフロア河川敷 Copyright 否々 2012-02-09 22:15:30
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