ラグランジュ・ポイント
TAT










意味の分からない英語のロックンロールが刃物になって










嬰児だった俺を八つ裂きのサンドバッグにしたように








俺も誰かの切り裂きジャックでありますように



















人生には何度か目眩が起こる瞬間があって


























ダイエットも佳境に入った九日目に禁を破ったイチゴショートの上のあまおう









ブルーカラーな肉体労働に似合わぬ禁煙を貫いてたってのに深夜十二時に招聘されて競合他社との潰し合いの大坂在住内装職人オールスターゲーム於大坂ブルーノート

勝利して後

『いる?』ってピース









ちくちく頑張って女神みたいな子持ちの経理を口説き続けた挙げ句ようやく或る冬の日に無修正の開脚






あと気が付いたら沸点切れて八車線の真ん中でスーツ姿でクライアントも同行中なのに大声コンテスト一位通過『あほんだら!!!!』




等が例えばそれにあたる






























契機と言うべきか


運の尽きと言うべきか










ほうっといてくれりゃあいいのに





定期的に必ずそうゆうハードルが眼前にニャハッ♪と現れて




















俺はティンカーベルが鼻を掠めるいい匂いにつられてつい











駄目な方に舵を切っちゃうんである



































というのも俺が俺でなくなっちゃったら何の意味も


















無いから





























ピンチになったらモンゴルマンに助けてもらえばよいみたいな考え方するようになったら愈々おしまいだしな




自由詩 ラグランジュ・ポイント Copyright TAT 2012-02-05 22:29:03
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